いわみざわ公園スタッフブログ

ベニバナトキワマンサク

 ここ数日は好天に恵まれ、色彩館館内の温度が日中に急上昇しています。どこで幼虫時代を過ごしているのか、イトトンボが大量発生しております。

 

 

 室内公園の東側区画で、トキワマンサク(Loropetalum chinense)とその変種のベニバナトキワマンサク(L. chinense. var. rubrum)が咲いています。

 中国中南部とインド北東部が分布の中心で、日本では静岡県・三重県・熊本県に1か所ずつ自生地が知られています。常緑の小低木で、春先に細長い花弁の花が葉脇に群がります。

 

 

 

 当園ではトキワマンサクは1本だけですが、ベニバナトキワマンサクは10本程度植栽しており、紅色の房をちりばめた美しい姿が楽しめます。

 

 更に、そのベニバナトキワマンサクの中に・・・

1本だけ花色が淡い株があります。

 デジカメのカラーバランスの問題ではない証拠に、ルール違反承知で隣の株の枝を持ち上げて、比べてみました。

 ベニバナトキワマンサクが元々この程度の花色のばらつきを起こす植物なのか、淡い花色がこの株固有の形質なのか、すぐにはわかりません。来年も同じ違いがみられるのか、継続して観察してみようと思います。(齋藤)

2014年2月12日| 色彩館 , 開花情報 |コメント(4)|トラックバック(0)

<< 植えたり挿したりスタッフブログベニバナトキワマンサク >>

コメント(4)

Loropetalum chinense (R. Brown) Oliver, 1862 は最初に学術記載された物がたまたま白花の物であったのですが、原産地ではグラデーションのように多彩だとのことです。一応基準種をLoropetalum chinense (R. Brown) Oliver, 1862 にしてあるので、赤花の緑葉のタイプは Loropetalum chinense (R. Brown) Oliver forma rubrum H.T.Chang, 1973 と名付けられ学術記載をなされました。園藝個体としては、ピンク花、白と赤のキメラ個体。銅葉の赤花 などが選抜されています。 

HIRO.M.様、詳細な御教示ありがとうございます。

Flora of Chinaのウェブサイトでは赤花のタイプをvar. rubrumとしていたのでそれに従いましたが、forma扱いの先行記載があるのですね。また、当園のベニバナトキワマンサクは葉が赤銅色になるので、厳密な意味でf. rubrumとして良いのか、少し疑問の余地があるようです。

面白いことに、当園の株に限って言えば、花の赤みが強い個体ほど葉の赤みも増す傾向があります。

これらの諸点、もっと調べてみたいと思います。つくづく、植物は面白いですね。(齋藤)

丁寧な御返答、ありがとうございました。
昨今、Missouri Botanical Garden, The Royal Botanic Gardens, Kew, The Harvard University Herbaria, The Australian National Herbarium. などでの昨今の分類に関する傾向は、昔のように何でも変種扱いをする傾向を見直し、Melbourne Code などでもあまり細分化しない方向性にあり、花色の変化の出現度やその頻度、地域分布性も考慮し巨視的にとらえるようになってきており、既に、Loropetalum chinense (R. Brown) Oliver varietas rubrum Yieh, 1942 は学名としては古い物になっております。植物の一般論として、銅葉の植物は色素を作る力が強く、花色が濃くなる傾向があります。また、この程度の変異は希にしか見つからない物が多いので、植物学上の品種未満の物に相当し、園藝個体として扱われるのが適当とされております。

コメントする

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.iwamizawa-park.com/system/mt/mt-tb.cgi/253

Copyright©2017 Iwamizawa-park いわみざわ公園 指定管理者 空知リゾートシティ株式会社. All Rights Reserved.